Many Beautiful Things

STORY

黒澤久雄氏(代表作『夢』『乱』)の製作総指揮で贈る、実在した女性画家の知られざる物語。類まれな才能がありながら、なぜ彼女の名前は歴史に埋もれてしまったのか。その人生の軌跡がいま明かされる。

時は激動の英国ヴィクトリア朝。若きリリアス・トロッターは美術評論の権威であったジョン・ラスキンに才能を見込まれ、寵愛される。女性に格式高い芸術は生み出せないと言われていたが、ラスキンは彼女なら不朽の名作を描けると確信する。ところがリリアスは、画家としての成功と引き換えに誰もが驚くような決断を下す。そして19世紀後半のフランス領アルジェリアには、全身全霊で人に尽くすリリアスの姿があった…。その人生には一つのテーマが浮かぶ。「使命のために、人は夢を諦められるのか。」

声の出演は『ダウントン・アビー』のミシェル・ドッカリー、『ロード・オブ・ザ・リング』『インディ・ジョーンズ』のジョン・リス=デイヴィスが務め、スリーピング・アット・ラストがオリジナル音楽を手掛ける。『As We Forgive』で学生アカデミー金賞を受賞したローラ・ウォーターズ・ヒンソン監督作品。上映時間:70分

この映画についてのお問い合わせは
Asami Okumura(奥村 麻美)
film@oxvision.com

CHARACTER

リリアス・トロッター

1853年にロンドンで生まれたイギリス人画家。美術評論家として名高いジョン・ラスキンの弟子となる。彼女はイギリスで最高の画家になる。そう確信していたラスキンは、芸術に生涯を捧げるように迫る。苦悩の末、人のために生きる道を選んだリリアスは導かれるように北アフリカに渡る。その後の40年間、生涯をかけ宣教師として女性や子供の支援活動に身を捧げた。それでも1928年に死去するまで絵筆を手放すことはなく、恵まれた文才による美しい文章と共に、目にする情景を日々描き続けた。

ジョン・ラスキン

ヴィクトリア朝のイギリス人美術評論家で、自身の絵画作品もある。また傑出した社会思想家としても知られている。1843年に出版した『近代画家論』第1巻で脚光を浴び、1900年に死去するまで英国文化に多大な影響を与え続けた。その著作は広く知られており、評論テーマは美術のみならず、自然、文学、政治、教育など多岐に渡る。

CAST

ジョン・リス=デイヴィスジョン・ラスキン役

ウェールズ出身の俳優。代表作は『ロード・オブ・ザ・リング』や『インディ・ジョーンズ』など。味わい深い声が特徴的で、数々の映画やテレビシリーズで活躍している。

ミシェル・ドッカリーリリアス・トロッター役

イギリス出身の女優。人気テレビシリーズ『ダウントン・アビー』のメアリー・クローリー役で人気を博す。同役でゴールデン・グローブ賞にノミネート、さらにエミー賞には3年連続ノミネートを果たしている。

製作者より

"リリアスに魅力を感じた一番の理由は、彼女が選んだ人生そのものです。私は表現者としてその生涯を興味深く感じただけでなく、我が身のことを問われた気がしました。「自分は同じ決断ができるだろうか」とね。この作品を観る人は皆、同じ思いを抱くことになるでしょう" 製作総指揮 ブライアン・アクスリ

"初めてリリアスの存在を知った時、なぜ彼女について何も知らなかったんだろうと思いました。 封建的な因習が残る19世紀後半という時代に、 高名な美術評論家ジョン・ラスキンに認められたリリアス。 そして当時はもちろん、現代であっても女性には無謀過ぎる非常に大胆な決断をします。 自らを捧げる姿と謙遜さに私は自分を試され、また励まされたと感じています"監督兼プロデューサー ローラ・ウォーターズ・ヒンソン

作品に寄せて

"生きることに対する彼女の情熱と喜びに、きっと胸を打たれます。ストーリーの始まりから終わりまで、私はただ感動するばかりでした。世界中の人に観てほしい作品ですね" ミシェル・ドッカリー
『ダウントン・アビー』出演

"これまで色々出演してきたが、この作品に携われたことを誇りに思うよ。非常に意義深くて面白い、心を動かされずにはいられない名作だ。天にも届くほど、この作品の名を轟かせたいね" ジョン・リス=デイヴィス
『ロード・オブ・ザ・リング』『インディ・ジョーンズ』出演

"『Many Beautiful Things』は、これまでベールに包まれてきたリリアスが、恩師ジョン・ラスキンと歩む芸術の世界と自らの使命の狭間で揺れ動くさまをよく捉えている。観る人を惹きつける序章から感動的な終章まで、謎は描かれ続ける。途方もなく貴重な宝石が、その無償の愛ゆえに、砂漠の只中にあり続けた謎をね"マコト・フジムラ
アーティスト、ライター
IAM(アイアム、The International Arts Movement)設立者

"作品を観る前、私はリリアス・トロッターの名を一度だって聞いたことはなかった。これからは決して彼女の事を忘れないし、忘れたくない!"ローム・ハートマン
CBSニュース

STAFF

製作総指揮 黒澤久雄
ブライアン・アクスリ&サリー・アクスリ
監督兼プロデューサー ローラ・ウォーターズ・ヒンソン
脚 本 ローラ・ウォーターズ・ヒンソン
編 集 バーバラ・バロー
ローラ・ウォーターズ・ヒンソン
撮 影 キャシー・カービー
パトリック・ミード・ジョーンズ
オリジナル音楽 スリーピング・アット・ラスト
サウンドデザイン ジェレミー・ガイアー
美術監督兼アニメーター オースティン・ダニエル・ブランシンゲーム

DIRECTOR

ローラ・ウォーターズ・ヒンソン

ローラ・ウォーターズ・ヒンソンはワシントンD.C.を拠点にドキュメンタリー作品を手掛ける制作会社、イメージ・ベアラー・ピクチャーズの設立者。 ルワンダの和解運動を描いた作品『As We Forgive』(日本未公開)は2008年の学生アカデミー賞ドキュメンタリー部門で金賞を獲得し、公共放送サービスのPBSを通じてアメリカ全土に報道された。また、ルワンダ人と共に立ち上げた「As We Forgive Rwanda Initiative」の活動においては虐殺事件によって傷ついた10万人もの人々の心を映画の力で癒してきた。

現在、監督兼プロデューサーを務める新作『Mama Rwanda』では、「アフリカの奇跡」と呼ばれるルワンダの経済成長と変革の立役者である新進の女性実業家 たちにスポットを当てている。ローラはアメリカの大学で映像制作学の修士号を取得。その後ディスカバリー・ヘルス・チャンネルでの勤務のほか、ニュース専門放送局MSNBCの名物司会者であるクリス・マシューズのリサーチアシスタントを務めた経験を持つ。